コラム
糖尿病予防の鍵は「米飯」にあり。
メタボリック症候群を防ぐ食の知恵
内科 副院長 平山俊英
メタボリック症候群と糖尿病の深い関係
メタボリック症候群を放置することは、糖尿病の発症や重症化を招く大きなリスクとなります。血液中の「脂質」「血圧」「血糖」の三者が上昇した状態を指しますが、その原因はシンプルです。
- 脂質:油と脂の過剰摂取
- 血圧:塩分の過剰摂取
- 血糖:砂糖と脂の過剰摂取
これら三つの過剰は、実は主食の「米」ではなく、そのほとんど「副食(おかず)」に由来しています。
昔の日本に糖尿病が少なかった理由
私が医師になった数十年前、糖尿病は大変珍しい病気でした。当時の生活は今とは全く異なり、交通手段が不便だったため必然的に「よく歩く」毎日でした。食事は、塩漬けなどの保存食による塩分過剰(高血圧リスク)はありましたが、基本は「粗食」です。
しっかりとお米を食べ、おかずを控えめにする生活が、結果として糖尿病を遠ざけていたのです。
しかし現代では、お米の消費量は減り続け、反対に脂質や砂糖を多く含むおかずが食卓の主役となってしまいました。
予防の極意は「お米を食べて、よく歩く」こと
糖尿病やメタボリック症候群を防ぐために、私が提案したいのは「副食を減らして、米飯をよく食べ、よく歩く」という生活習慣です。
日本人の健康を長年支えてきたのは、他ならぬ「お米」です。しっかりとお米を食べることで自然とおかずの量を減らし、メタボリック症候群、そして糖尿病を予防しましょう。






